7月3日 巡礼9日目 トリアカステラ-サリア(18.3Km)

いつものとおり、6時過ぎに起きて出発の準備をしました。部屋は4人部屋で、私達と武田さん、そしてスエーデンから来たマリタという、おばさんでした。朝になって、出発の準備をしようとしたのですが、ずっと寝ているので、思うように準備できなくて困りました。大部屋ですと、他の誰かが起きていたりするので、寝ている人が居ても出発の準備もしやすいのですが、4人部屋で知らない一人が寝ていると、音を立てるのも気が引けます。今回は、自分の荷物を共同スペースまで引きずって、そこで寝袋を丸めたりしました。

そんなこんなで、出発が6時45分くらいになりました。
サリアまでは、短い山岳コースと長い平坦コースがあります。私達は予定通り短い北回りを、武田さんは長い南回りを歩くことにしました。

しばらく山の小道といった感じの道を歩きます。私達の他に歩いている人はほとんど見かけません。村では、牧畜が盛んなのか、牛のウンコがとても臭かったりしました。10時前にちょっとした休憩をしました。私はビールを飲み、息子はアイスを食べました。

12時過ぎにサリアの村に入りました。丁度良い具合にインフォメーションがあったので、クレデンシャルカードに紙を追加してもらいました。これでサンティアゴまで、台紙の残りを気にすること無く、スタンプを押すことが出来ます。

割と大きな新市街を抜け、アルベルゲのある旧市街を目指して歩きました。
旧市街には、歩行者専用の階段を上って行きます。疲れた体には、本当に辛いです。

階段を上ってすぐの所にバルがあったので、アルベルゲが開く1時まで、そこでビールを飲んで時間をつぶしました。そうこうしているうちに、武田さんも到着しました。武田さんの歩く速度は私達よりもずっと速いので、どうやら、距離は短いけど辛い山岳コースを選んで正解だったようです。

アルベルゲには、キッチンはあるものの、食器等が全く無かったので、食事を作るのをあきらめました。まずはシャワーを浴び、洗濯をしました。2階が吹き抜けになっていて、そこに紐を張り、洗濯物を干せるようになっているので、そこに干しました。まぁ、明日までには乾くでしょう。

昼食は、ビールを飲んだところで6.5ユーロの定食を食べました。私の住むバリャドリッドでは、ロースト言ったら、生の豚ロースを指すのですが、ここでロースというと、豚ロースのハムを指すようです。流石6.5ユーロの定食です、ハムはとても薄く切られていました。

郵便局まで歩いて行ってお金を200ユーロ下ろしました。これでしばらく大丈夫です。

武田さんと中華でも食べようという話になったのですが、サリアの村には中華レストランが無いらしく、仕方なく、旧市街で夕食をとることにしました。武田さんはメニュー、一朗はハンバーガー、そして私はカルド.ガリェゴを食べました。余り食欲が無かったようです。食事を終えた頃、ちょっと離れたところで、タコをつまみながら、ワインを飲んでいる人が話しかけてきました。石田さんと言って、やはり一人で歩いているそうです。今日はバスでルーゴに行ったそうで、寄り道などせずにせっせと歩いている私には、石田さんのスタイルがとても新鮮に感じられました。

サリアの村からサンティアゴまで100キロちょっとあるのです。巡礼証明書の発行条件が徒歩で100キロ以上歩くことになっていることもあり、ここサリアをスタート地点として歩く人も多いのです。そのためか、アルベルゲの雰囲気も今までと異なり、なんとも騒がしく感じました。寝るときに今回初めて耳栓を使いました。

明日はポルトマリンまで22キロ歩きます。

camino90
出発時の装備です。 朝、薄暗かったので、息子はヘッドライトを付けています。

camino91
左側へ行くと平坦な長距離コース。 右側へ行くと険しいけど短距離のコースとなります。

camino92
武田さんは左側の長距離コースを選びました。

私達は右側、山岳コースを歩きます。
私達は右側、山岳コースを歩きます。

途中、ワラビが生えていました。巡礼じゃ無かったら、持ち帰って料理すると思います。
途中、ワラビが生えていました。巡礼じゃ無かったら、持ち帰って料理すると思います。

こんな所も通ります。
こんな所も通ります。

サリアの村に入りました。巡礼路は奥の砂利道です。
サリアの村に入りました。巡礼路は奥の砂利道です。

息子の昼食です。ハムエッグとサラダといった感じでしょうか。
息子の昼食です。ハムエッグとサラダといった感じでしょうか。

武田さんとちょっと早めの夕食を食べに行きました。
武田さんとちょっと早めの夕食を食べに行きました。

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